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存在が地球に優しいために

 アルミ素材の採用、クロムフリー鋼板の早期導入、そしてフルアルミ化、フルメタル化と常に地球環境に優しい製品作りを念頭に置いてきたWiNDyケースは、2006年以降RoHS指令に対応する製品となりました。しかし、WiNDyケースには、他に様々な工夫が施されています。

アルミ素材の採用(1998年〜)

 1998年、当社では世界ではじめて量産型PCケースにアルミ素材を導入しました。それは、アルミニウムの数々の優れた金属素材特性に着目した結果であり、また食品や薬剤の包装に用いられていることから毒性が極めて少ないのでは、と考えたからです。導入に際し調査、研究を行う過程で、重金属のような毒性はないことが分かりました。1998年当時議論されていた環境ホルモン問題や当社と直接関連すると見られた6価クロム溶解問題を回避する意味でも、非常に重要な特性でした。軽く、強く、美しいアルミ素材はまたリサイクル性に優れていました。日本ではアルミ缶の普及によってリサイクルシステムが整備されていたことやリサイクルのエネルギー効率が極めて優秀であるということから、アルミ素材はきわめて環境に優しい金属素材であることを確信したのです。現在では二酸化炭素の排出増による地球温暖化問題がクローズアップされていますが、アルミ缶及び自動車部品としてのアルミ素材のリサイクル率は90%を超える非常に高い値となっており、この環境に優しい特性からWiNDyの選択は非常にリーズナブルであったと実証されているのです。


アルマイト処理の導入(1999年〜)

 1999年から当社では、アルミ素材の外装処理としてアルマイト処理を導入しました。素材のフィーリングを生かした非常に美しい発色が魅力のアルマイト処理は、実は非常にクリーンな処理技術でもあります。中でも重要なのは、溶剤塗装処理時に発生するVOC(揮発性有機化合物)が、ほぼゼロレベルであるということです。VOCは人体にきわめて有害な光化学オキシダントの主要発生源であり、オゾンホール問題と同様に重要な問題としてクローズアップされていたのです。中国やBRIGS諸国では近年、光化学オキシダントの影響が非常に危機的な状況となっていることからも、二酸化炭素排出問題と同様にきわめて重要な課題であることは疑う余地はありません。またA6061アルミ材をアルマイト処理した後の6価クロム存在の可能性が議論されていますが、WiNDyではA5052素材を用いているために、安全を確認しております。


クロムフリー鋼板の早期導入(2001年〜)

 従来のクロメート系メッキ処理による表面処理鋼板が主流であった2001年から、WiNDyではスティール素材を全面的にクロムフリー表面処理鋼板の使用としました。同年に初めてスティール製ケースを発売したわけですから、現在まで継続してクロムフリー鋼板を使用してきたわけで、結果として2006年、RoHS指令によるほぼ全面的な禁止となり、弊社の方針はきわめて迅速であったといえます。溶解性の6価クロムは、その発ガン性が非常に有力視されているだけでなく、接触によるアレルギーやその他様々な疾患の原因とほぼ認定されています。この事実は、無尽蔵に生産されたクロメート系表面処理鋼板やリン酸亜鉛系処理を施されたスティール材などの、屋外または屋内放置が6価クロムの溶解を招き、その結果土壌汚染が引き起こされるというきわめて深刻な問題を秘めています。その部分では、少なくともWiNDy製品はすべて安全性が確認されているといっても過言ではありません。


フルアルミ化製品の導入(2002年〜)

 樹脂製フロントマスクとその関連部品を排除し、アルミ素材化することでラッチ(樹脂製固定パーツ)等ごく一部を除く約98%を金属パーツ化し、約93%以上をアルミニウム化した製品を「フルアルミケース」として、当社の主力に位置付けました。多くの塩素系樹脂製品は、産業廃棄物として焼却処理される際にダイオキシンを発生することが知られています。(このことは塩素が存在する状態で有機物を燃焼させるとダイオキシンが発生するという原理に合致するものですが、すべて塩素系樹脂製品が原因という意味ではありません。)また石油を主原料とする化学合成素材は自然界ではほぼ劣化することはないため、最終処分にしろリサイクルにしろ焼却プロセスが必須となり、ダイオキシン発生の要因となることに変わりはないのです。このことは、すなわち環境対策に際しては、最終処分、リサイクルともに樹脂製品を念頭におくことが非常に重要と考えた結果でもあります。


フルメタル化製品の導入(2003年〜)

 フルアルミ化製品と同様の趣旨でスティール化製品の樹脂パーツを廃止しいたしました。


RoHS指令対応化(2006年〜)

200671日以降、欧州の環境対策に伴うRoHS指令は、EU加盟国内における電子機器基準です。当社ではその趣旨を重視した製品作りに、自作用パーツとしては異例のスピードで積極的に準拠する体制をとってきました。


RoHS指令内容概略

  1. 鉛:1000ppm以下
  2. 水銀:1000ppm以下
  3. カドミウム:100ppm以下
  4. 6価クロム:1000ppm以下
  5. ポリ臭化ビフェニル(PBB):1000ppm以下
  6. ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE):1000ppm以下

 WiNDyケースで対応確認が必要となるのは、以下の点であり、それぞれ対策を施すかまたは最低規定量以内の数値を実現することにより、すべて対応を行いました。

対応個所

  1. マザーボード固定用黄銅
  2. 固定用樹脂製ラッチ
  3. スイッチ及びインターフェース基板とハーネス
  4. ケースファン
  5. 樹脂製インシュレータ
  6. スティールビスのメッキ処理
  7. 振動抑制用スポンジ等ゴム製品
  8. 塗装処理

 これによって、ROSH指令対応または準拠パーツを組み込むことにより、実質的なRoHS対応PCを製作、実現することが可能となるとともに、標準指定電源やオプションパーツ類もすべて準拠確認を行っています。


パウダー塗装の導入(2007年〜)

 パウダー塗装とは粉状の塗料を静電付着させ、150℃〜200℃で溶解付着させる塗装です。溶剤塗料と比較してVOC(揮発性有機化合物)を含まないために圧倒的に環境に優しいだけでなく、耐ピッチング性、防錆性に優れ、また弾性に優れるため高耐久性があるという特徴があります。日本では水性塗装、ハイブリッド型塗装への移行が盛んに行われていますが、地球環境保護の課題であるVOC排出抑制は完全には実現しません。海外、特にヨーロッパではパウダー塗装へに移行が急ピッチで行われ、金属塗装の主流となりつつあります。当社では、溶剤塗装、アルマイト処理に次ぐ第三のコーティング方法として昨年からパウダー塗装を研究し、数々の実証試験からその優位性を認識すると共に、高品質パウダー塗装の導入を本年度から段階を経て行って参ります。


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