ALTIUM ALCADIA X-1
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製品紹介

開発レポート

 実を言えば今回ほど難航した開発プロセスはありませんでした。社長からコンセプトを提示された瞬間、これは従来にないまったく新しいケースコンセプトを提示できる可能性のあるものであることは十分に理解できましたが、実際そのアイディアを形にする具体的なイメージが湧いてくるまでに相当の時間を費やしました。「後ろから吸気して後ろに排気すれば、・・・・・・・・決定的なソリューションとなるはず・・・」その意味は十分に理解できても、ストラクチャ自体が思い浮かばないという非常に苦しい日々が続き、再度社長とミーティングをもちラフスケッチを作りながらようやく見えてきたR-I/E SYSTEM。苦悩の数ヶ月はあっという間に過ぎ去ってゆきました。

 何とかバージンプロトを仕上げ、検証に突入したものの構造上の欠陥が余りに多く、期待された性能を引き出すという目標は脆くも崩れ去り試行錯誤の繰り返し。何かが悪いのはわかっていますが、それがどの部分なのかが判然としない。理論そのものに無理があるのか、構造上の明らかな欠陥によるものなのか、または基本的な加工方法によるものなのかを、ピックアップするのに膨大な時間を費やしてしまう結果となりました。

 しかし、二つのポイントをクリアした瞬間から冷却性能も静音性能も驚くほど改善し、程なく目標値に非常に近いレベルにまで到達することが出来た。社長のブログでも開発プロセスでの様子が僅かではありますがレポートされていますが、実際ははるかに過酷な作業であったと思います。そしていよいよ最終形が完成し検証作業に入った瞬間に、「出来た!」と思いました。思わず目頭が熱くなった瞬間です。

 開発の立場では、今回の「ALTIUM ALCADIA X-1」は、従来のケース常識が通用しないレベルの領域へ到達したと確信しています。それは、HDD10基搭載、最新フルスペックのパーツ選択という、PCにとってはもっとも過酷な条件での開発であったために他なりません。ここまでハードな条件設定は必要ないという意見やマニアックに振りすぎるという意見もありましたが、PCケースの開発といえどもそのコアになる技術開発の目標は常に最高の水準、いや将来予測しうるより高度な水準に置くべきだと思っています。ですから、新技術R-I/E SYSTEMを盛り込んだALCADIA X-1は、最高のケースでなければなりません。

 今、会社は大きく変貌しようと様々な取組みを開始していますが、WiNDyを支えるのはやはりモノ作りであり、製品であると思っています。



<開発チーム・リーダー 荻野 聡>