November
17
2008
高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)は、非常に怖い。ただ、実感としてその怖さが確認できないことがもっと怖い。さらには、遠い海外で発症した場合の距離感がつかめないことが最も怖いのだと思います。普通に生活していれば、それは無理もないことでしょう。しかし、現代社会では、H5N1だけではなくて、実に様々な集団感染を引き起こしていることに、あまりに無頓着なことが非常に気になります。O157の時も、集団感染が非常に話題になって、そのうち関心が発生源は何処だ?という方向に進んで、例の「かいわれ大根」の業者が非常に犠牲になった。厚生省も、そして社会全体も「業者叩き」へと発展してしまいました。しかし、そこには「感染経路の特定」「感染源の特定」「病原性大腸菌への対策」等々様々な課題があったのにもかかわらず、感染が収まるとそれでお仕舞いという感覚での幕引きとなりました。その後も、ノロウイルスや、細菌性胃腸炎等実に様々な感染症が発生しています。毎年冬になると、学校でのインフルエンザによる学級閉鎖や企業において集団感染する事例は、詳細を調査すると非常に多くなっています。これらは、以前と比較して確実に増加しているらしいのです。僕は、それらの要因がキーボードやマウスを使用する機会が飛躍的に増えたことが、一つの要因であると考えています。
公衆衛生は年々極めて高度に発達してきていると思います。環境も、そして衛生用品の普及も、昔と比べたら比較になりません。僕が子供の頃、つまり1970年前後から比較するともう現代社会というのは別世界と言っても過言ではありません。なのに・・・・、ここまで究極的に浄化が進んだ社会で、なぜ細菌感染やウイルス感染が減少しないのかが不思議でなりません。少し語弊もあるかと思います。確かに以前の感染症は減少した。しかしまた新しい感染症が(本当に新しいのかどうかは疑問もありますが)次々に現れる、そういう意味ですね。身の回りを点検すると、実際問題としてキーボード・マウスは非常に不潔なツールとして飛びぬけています。僕でさえもある程度清掃する習慣が身についていますが、それでもキーボードはほとんど放置状態といってもいいくらいでした。そしてこの傾向は、広く世間一般でも、そして使用環境を選ばず同じです。ほぼ同条件の使用環境にある携帯電話のほうが格段に清潔です。これは、思いのほか小まめに掃除しますから。必ず、ほぼ毎日使わなくては生活や仕事そのものが成り立たなくなっているパソコンですから、基本的なスタンスとしてこれを何とか清潔な状態に保つことが出来ればいいと思っています。
今年になってH5N1の発症件数は少なくなっています。しかし、何やら非常に怖い情報も入ってきています。インドネシアの集団感染で、これは(もしもH5N1ならば)17人という過去最多の集団感染例となり、非常に怖い事例となっています。いまもWHOの皆さんは、この高病原性鳥インフルエンザを水際で食い止めるべく必死で対応なさっていると思います。今回の事例は、もっとも発症例の多いインドネシアでのものだけに、非常にナーバスだと思っています。
> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081113-00000191-jij-int
結果の報道が無く、非常に心配です。ただ、H5N1の場合、もっとも有効なのがサーベランス(監視)であることは、言うまでもありません。今後数年間はH5N1に対するサーベランスは非常に重要なことだと思いますし、とにかく今のうちに「手を洗うこと」と「常に触るものを清潔に保つこと」を習慣にしてしまわないといけないと思います。僕は、この製品開発と研究を取り組みから約2年、本格的に開発を開始してから約1年間立ちますが、なによりも「手洗い」とそして身の回りの道具を清潔に保つことが習慣となりました。いたずらに恐れる必要はありませんが、習慣にしてしまえばよい。そう考えると、その必要のあるものなどいくつも無いんです。消去法をすると必ずどのような条件を付加しても、残るのが「キーボード」&「マウス」であったのです。
Posted by 有海啓介 | この記事のURL |